幸田町西部の約12fを対象に、県企業庁と幸田町が共同して工業用地の開発に向け検討を開始する。交通アクセスが良好な地区で、同町は工業用地の新規拡大を目指し、県や地元住民らと調整を続けていた。町は早期の開発を目指している。
開発検討地区は、国道23号バイパス(BP)幸田須美インターチェンジの東側丘陵地。農地造成を目的に土取り事業が行われているが、農家の後継者不足から工業用地への転換を図る。国道23号BPに近接し、製品輸送など産業交通の利便性が高いことからものづくり企業の立地に適地となっている。
隣接する須美工業団地には自動車部品製造のアピックスなど4社が、中部地区工業団地にはデンソー幸田工場が立地するなど国道23号BPを挟むように、沿線では自動車部品関連企業などが進出している。
同町では、同地区の地質調査を2015年度に、基本計画の見直しと造成土調査を16年度に行うなど準備を進めてきている。今回、開発に向けて具体的な検討を開始することから、町では18年度に関連予算の計上を予定している。
また、同地区に隣接する約4・2fで民間企業が開発、進出する準備を進めている。早期に造成工事に着手、順調なら18年度の稼働を目指している。
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建通新聞社