日本工業経済新聞社(山梨)
2018/02/08
【山梨】甲府市旧甲府税務署跡地 新年度補正で購入へ
甲府城南側整備に伴い甲府市は、新年度の補正予算で、旧甲府税務署の用地(RC造3階建て、敷地面積約1700u)を秋ごろに購入できるよう、甲府税務署と協議を進めている。
用地購入予算が議会で承認されれば、既存施設を解体し、遺構調査の実施。跡地は交流施設や広場として整備を行う。税務署施設は1964年に竣工し、老朽化が進み、耐震性能も不足している。
県と甲府市が協働で進める甲府城南側整備で樋口雄一市長は昨年10月の定例会見で「市が先行して旧甲府税務署の用地を購入する。購入予算は、来年度当初あるいは補正予算で対応したい」と考えを示している。
計画では、甲府城跡と中央一丁目エリアを結ぶ甲府市社会教育センター跡地のほか、甲府税務署跡地と南側の民有地を先行して整備する。
旧甲府税務署の跡地は、重要な賑わいの拠点の一つとなることから、地域住民や関係する各種団体、県と市が用地の取得に向けて協議を進める。
民有地の取得に向けた意見交換会は、昨年10月に終了。個別ごとに用地交渉しているという。
今後の整備にあたっては、来訪者が甲府城を中心に城下に栄えた小江戸の賑わいを感じていただけるような空間作りを目指す。モデル地域として、埼玉県川越市など江戸を感じさせる町並みがイメージとなる。
同活性化基本計画によると、甲府城南側(お堀沿い)エリアの整備方針を示し、開放的な広場、歴史・文化関連施設、飲食・物販施設、散策路などを整備していく。