日置市が建設計画中の(仮称)吹上浜公園サッカー場は、3月末までに基本設計を終え、早ければ5月にも実施設計に着手、11月をめどに工事発注したい考えだ。1月31日、同市吹上中央公民館で3回目となる建設在り方検討委員会が開かれ、施設のイメージ図を初めて提示。委員からは、人工芝の耐久性や暑さ対策、ウオーミングアップ場の配置等に関する要望があった。
建設場所は、吹上町中原の同公園陸上競技場北側にあった旧吹上浜キャンプ村の隣接地。約3万2000uの用地に、人工芝のサッカー場(2面)やフットサルコート(ウオーミングアップ場)、クラブハウス、ナイター照明などを計画している。
同日の検討委では、基本設計を担当する大福コンサルタント(鹿児島市)が施設のレイアウトイメージを説明。サッカー場を囲む観客スペースは、盛土によって傾斜を施す案と平地案の2案で検討を進めていることが分かった。
人工芝に関しては、委員から「メーカーによってさまざまな種類があるが、耐久性の面はコストを惜しんでほしくない」「素材の色によって夏場に感じる暑さが全然違うので配慮してほしい」などの声が上がった。
当初示した概算事業費は6億5000万円程度。ただ、今回提示したイメージ案で積算すると、工事費だけで7億円を上回る可能性があることから、市では「各委員からの声を踏まえて、コスト減の方策を考えていきたい」としている。
次回の検討委は、3月上旬に開く予定。