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鹿児島建設新聞
2018/02/26

【鹿児島】道路橋点検の地域一括発注/今年度、大幅増の961橋

 県建設技術センターが地域一括発注で行った市町村の道路橋点検業務で、2017年度の実績が961橋(予定含む)と前年度を大きく上回ったことが分かった。5年に1回の点検を義務付けた道路法改正から4年目を迎え、その動きが加速したものとみられる。
 14年の法改正を受け、国は各自治体に対し、5年に1回のスパンで道路橋の定期点検を義務付けた。点検は近接目視を基本に行い、健全度を4段階で判定する。ただ、小規模な市町村では、人的負担や技術力不足などが懸念され、同センターが地域をまとめて一括発注する方式が導入された。 これまでの実績は、試行初年度となった14年度が18橋(延べ市町村数3)。以後、15年度313橋(同10)、16年度553橋(同15)、17年度961橋(同17、予定含む)と推移し、4カ年で1845橋(同45)の点検を行った。14〜16年度までの判定結果は、T(健全)449橋、U(予防保全段階)331橋、V(早期措置段階)99橋、W(緊急措置段階)5橋となっている。
 17年度の点検個所数は、南さつま市223橋、南九州市134.5(枕崎市とまたがる個所あり)、日置市123橋、肝付町76橋、さつま町68橋、屋久島町61橋、指宿市55橋、錦江町46橋、南大隅町32橋、徳之島町32橋、中種子町22橋、宇検村20橋、いちき串木野市19橋、枕崎市18.5橋(南九州市とまたがる個所あり)、西之表市16橋、大崎町9橋、瀬戸内町6橋を計画し、随時進めている。
 同センターによると、県内43市町村のうち、地域一括発注を利用実績があるのは22市町村。点検個所数の推移について、建設技術部企画研究課は「初年度は様子見が続いていたが、4年目に入って加速してきた感がある。年度によって乱高下しないよう、平準化していくことも課題の一つ」としている。

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