奄美市は、2021年度までの事業期間で末広・港土地区画整理を進めている。17年度末の進捗率は、事業費ベースで83.5%、建物移転は94.1%となる見通し。幹線道路の末広港線(L475m×W16m)整備は、末広町側(L252m)を3月までに完了予定で、18年度からは港町側に着手する。
同路線では、7mの車道両側に4.5mの歩道を設置。末広町側の工事完成後、年度明けにも車両の相互通行開始を予定している。
建物移転は、対象棟数135棟のうち8棟が契約未了。市は18年度からの港町側整備に合わせて引き続き進めていく。
対象区域は、末広商店街を含む名瀬末広町と名瀬港町の一部で、面積は約3.2ha、総事業費は約95億2000万円。市の中心市街地に位置する同地区は、住宅密集地で防災上も危険な地域となっている状態。同事業では、中心市街地への良好なアクセスや防災機能強化などの都市基盤整備と併せて、商業施設を再編し、にぎわいに満ちた魅力ある地区形成を図る。