奄美市は、名瀬港町に整備を計画している子育て・保健・福祉複合施設の基本設計に当たり、条件付き公募型プロポーザルで委託業者を選定する。施設規模はRCおよびS造3200u程度(4階建て以下)で、委託契約額の上限は2390万円。設計共同体2者による応募とし、一定の要件を有する代表企業のほか、構成員は市内に本社を有する企業を条件とする。参加表明書の受け付けは2月14日まで。予定工事費は約15億円を見込む。
事業は、既存施設の老朽化や多様化する市民の要望等を受けて実現したもの。直面する課題を踏まえ、子育てや高齢者の生きがいづくり、生涯を通じた健康づくりの場を創出し、多世代交流が図れる活動拠点として整備する。
建設計画によると、場所は名瀬港町(敷地面積2640u、仮換地予定地)で、末広・港土地区画整理事業区域内の名瀬測候所北側隣接地に位置。工期は、2020年度〜21年度の2カ年を予定し、同測候所と調整しながら進める。施設配置は、市道(区画道路8号線、中央10号線)からのアクセスを考慮し、敷地内には来館者用の駐車場を求める。
プロポの参加表明書提出は2月14日まで。設計共同体2者のうち、代表企業は02年4月以降に延べ1500u以上(原則1棟)の同種・類似施設の新築または改築の基本設計、実施設計を受託した実績を有する者−など。構成員は、同市内に本社を有し、契約時点で同市発注のプロポ方式による基本・実施設計業務を受託していないことを条件とする。
1次審査(書類審査)の結果通知は2月28日までに発送。二次審査書類(技術提案書等)は3月2日から4月20日まで受け付け、4月下旬にプレゼンテーション、ヒアリングを実施する。最優秀提案者の決定は5月上旬ごろになる見通しだ。
基本設計の履行期間は、5月から19年3月20日(基本プランの提出期限は18年8月15日予定)まで。特記仕様書に基づき、建物の構成や各部の面積・配置、建築・設備面で備えるべき機能、材料、予算とのバランスなどを含めて立案する。順調に進めば、実施設計は19年4月から20年1月までの期間で行う。