県土木部は、建設現場における働き方改革を「ICT活用工事」と「週休2日」の2本柱により推進する。2制度とも2月1日から試行することを表明。選択は受注者が選択・判断する希望型を採用する。ICT活用は、河川・道路・砂防・海岸の一般土木で土工量1000m3以上、かつ予定価格が3000万円以上を対象(災害復旧や港湾、営繕関係は除く)とする。
試行するのは、河川・道路土工で掘削、路体(築堤)盛土、路床盛土工、法面整形工が対象となる。
定義は、3次元起工測量や設計データ作成、ICT建機による施工、3次元出来形管理等の施工管理、3次元データの納品の建設生産プロセスの全ての段階でICT施工技術を全面的に活用する工事。受注者側が選択・希望する。
その後、受発注者で協議を行い、必要経費は工事積算要領に基づき積算して変更計上を行い、工事成績で創意工夫を加点評価する。
なお、従来施工においても、ICT建設機械の施工など自主的な活用は妨げないことにする。
■土・日は完全閉所で
コストアップを補正
また、週休2日の試行工事の対象は、港湾・営繕関係を除くほか、竣工時期を設定して執行している工事(繰越予定工事は除く)や災害復旧を含む緊急性の高い工事。そのほか、土・日曜日の休日確保が困難と判断される工事は対象外とする。
定義は、1週間のうち土・日曜日を休日として確保し、工事および測量等の現場作業や現場事務所での事務的作業を行わない、「完全閉所」とする。
しかし、現場の特性や地元調整など、やむを得ず、土・日曜日に作業を行う場合には、祝日や夏期休暇、年末年始休暇以外で振り替えができる。
導入にあたり、コスト上昇が見込まれることから、間接工事費率の共通仮設費を1.02、現場管理費は1.04を乗じた補正を行い、工事費を補正する。