北海道建設新聞社
2018/02/07
【北海道】ミキハウスの評価取得でPRへ 厚沢部町認定こども園
通いやすい認定こども園づくりで移住促進を―。厚沢部町は、2019年4月の開園を予定する認定こども園について、ミキハウス子育て総研(本社・大阪)が独自に設けた、良質な施設に与える認定の取得を目指す。認定取得を町内外の子育て世帯へ広くPRし、移住促進につなげる考えだ。
同園は赤沼町377の1にある赤沼ひまわりの丘公園敷地内に新設するもの。外構を含む工事費は7億9000万円を見込み、3月30日までの実施設計を経て6月着工、年度内完成を目指す。施設規模はW造、平屋、延べ1490m²。
内部から屋根を見上げると三角の梁が見える特徴的な意匠で、職員が諸室に行き来しやすいよう職員室を中央に配置するほか、敷地の勾配を生かして保育室と園庭はテラスと階段で接続する。
新設に当たり、同町はミキハウス子育て総研の認定を取得し、PRに役立てることとした。同社は、子育てに関する保育園や住宅などさまざまな施設を対象に、「子育てにやさしい住まいと環境」「子どもを通わせたい保育園」などの各種認定事業を展開している。
認定を受けると同社から評価報告書やトロフィーが贈られるほか、同社のロゴマークが使用できるようになる。また、認定案件の情報は、同社が発行するフリーマガジン「Happy―Note」やウェブサイトを通じ、子育て世帯の目に届く。
一方、認定こども園を評価認定する制度はこれからで、同町は全国初の認定を目指している。認定には大きく分けて安心・安全、施設環境、園庭、情操教育、職員・スタッフ、食事・調理室、健康・利便性、コミュニケーション・地域特色など約100項目の基準のうち、8割程度を満たす必要がある。町は第1号として認定を受け、良質な認定こども園として全国にアピールし、移住促進に結び付ける考えだ。