アリーナや屋内水泳場を新設 2019年度までに実施設計を終え、同年度に工事着手 佐賀県は、県総合運動場等整備事業を推進するため、同整備推進本部を設置し、県庁で初会合を開催した。会合では事務局が同整備の基本計画や現在の対応状況、今後の整備スケジュールを説明。新設するアリーナや屋内水泳場については2019年度までに実施設計を終え、同年度から工事に着手する方針を示した。
同本部は2023年開催の国民体育大会・全国障害者スポーツ大会を見据え、「さが躍動」の象徴的エリアとして県総合運動場を整備するために設置したもの。副島良彦副知事を本部長に政策部、総務部、地域交流部、県土整備部、文化・スポーツ交流局で構成している。
主な整備内容としては、水泳場東側の駐車場にプロスポーツの試合やコンサートの開催を想定したアリーナを新設し、アリーナ北側に店舗などが入るテナント棟を設置。このほか、屋内50bプールを備えた水泳場、陸上雨天練習場も整備する。
現在の計画では、アリーナと水泳場について18年10月頃までに基本設計、19年度中に実施設計を終え、同年度から工事に着工。水泳場は21年度、アリーナは22年度の竣工を目指す。
このほか、本年度から▽ボクシング・フェンシング場(総合体育館東側へ移転整備)▽エアーライフル場(第2補助競技場への移転整備)▽庭球場(コートの改修、増設)▽陸上競技場(第1種公認取得に向けた走路等の改修)―の工事に向けた設計を行う予定で、各設計業務は来年の夏頃に完了する見通し。
会合で山口祥義知事は「アリーナ新設などが計画に入っており、国体などを大きな通過点として、県民がスポーツ文化に親しむ拠点整備として20―30年後を見据えた議論をお願いしたい。アリーナの規模は6000―8000平方b程度で、デッキで文化会館とも接続し、1万人を超えるコンベンションが可能となる。まちづくりの議論も含め、県民の健康づくりに一役買うような場所にしたい」と話した。