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日本工業経済新聞社(群馬)
2018/02/06

【群馬】斜面防災対策技術協会関東支部・斜面対策工維持管理実施要領の説明会を開催

斜面防災対策技術協会関東支部(上野雄一支部長)は2日、同協会(辻裕会長)が発刊した「斜面対策工維持管理実施要領」の説明会を群馬県公社総合ビルで開催した。当日は国や県、市町村のほか、沖縄県など他県からの関係者も多く、約130人が参加。同要領の出版委員会委員を務める講師より、斜面防災施設の維持管理と長寿命化に向けた考え方や手法などの説明を受けた。
上野支部長は「平成24年に中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故があり、それ以降社会インフラの維持管理が非常に重要視されている。当協会としても、斜面対策工の維持管理に関する手引書が欲しいという声があり、平成28年12月に書籍を発行した」と今回の説明会の経緯と主旨を語り、多くの参加者に感謝を述べた。
講師は、同要領の出版委員会委員を務めた日本工営(東京都千代田区)の井上宏氏とキタック(新潟県新潟市)の伊藤克己氏が担当。井上氏は維持管理の考え方、点検手法と劣化診断について講演し、点検カルテなど記録に残すことの重要性を述べた。伊藤氏は長寿命化手法と機能回復手法について説明し、手法や事例の紹介や、施工計画の特長などについて語った。
国土交通省や県などにより斜面防災施設の点検診断業務が発注されるなか、タイムリーな説明会でもあり、点検診断業務に関わる参加者は熱心に聞き入っていた。