18年第1回石川県議会定例会(当初議会)は1日、本会議を再開し、下沢佳充(自民)、盛本芳久(未来石川)の両氏が代表質問に立った。
金沢城公園の最終的な姿について、谷本正憲知事は「二の丸御殿が金沢城復元の総仕上げとも言える究極の建物」とし、二の丸御殿の復元には「建造技術や絵図、文献の史料調査に加え、藩政期の美術工芸分野なども含めた調査研究が必要」と語った。現在、史料の整理・分析や、先進事例の調査等を進めていることを説明した上で、「将来の夢を持ちつつ、一つひとつ順序を踏んで復元の可能性を追求していくことが大事」との考えを示した。
一方、鼠多門と鼠多門橋の復元に関しては「城の外周部に位置することから、魅力ある城下町の景観の創出はもとより、金沢城のシンボル性をより高め、長町武家屋敷から尾山神社を経て、兼六園に至る加賀藩ゆかりの歴史的回遊ルートが明確となり、復元の意義は大変大きい」と強調。総事業費には約20億円を見込み、遅くとも2020年中の完成を目指して鋭意整備を進めていく。
将来の金沢駅西地域への思いを問われ、谷本知事は「北陸を代表する近代的な都市空間が形成され、先月には新県立中央病院が開業。新病院に隣接する南新保地区では現在、地元で区画整理の立ち上げに向けた具体の協議を重ねている」などと語った。加えて、金沢港の機能強化整備により、「他の地域にない優位性を一段と高め、さらなるポテンシャルを引き出し、本県の発展に一層重要な役割を担うことを期待する」と答えた。