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建通新聞社四国
2018/02/02

【高知】高知市 西敷地優先交渉権者決まる

 高知市は1月26日、新図書館西敷地利活用事業プロポーザル選定委員会の審査結果と優先交渉権者を公表した。公表したのは、総合点数と事業提案書の導入機能のみで、事業者名や提案内容は非公表。市は今後、優先交渉権者と協議を進め、3月議会後にも正式に決定したいとしている。
 公募型プロポーザルは昨年9月8日に公示、4者から参加意向申出書の提出があり、4者全てが第1次審査を通過した。その後2者が辞退し、1月12日に2者により第2次審査となるプレゼンテーションとヒアリングを実施した。
 最優秀提案者は、総合評価点615満点中413点。公募型プロポーザルの際に提案を求めた「広場機能」「家族で訪れて、子どもが安全に遊ぶことができる機能」「観光客のリピーターを増やすことができる機能」「日曜市やよさこい祭りを充実、発展させるための機能」の全てを盛り込んでいる。
 選定委員会では「市民の要望が上位であった広場機能については、隣接する多目的広場と一体的となる活用をイメージした広場を配置するなどの工夫が見られ、施設の設計や配置も評価した」としながらも「具体性に欠けるものなど課題もいくつか見受けられた」と指摘、「市民の理解が得られる事業となるよう十分協議を重ねてほしい」と求めた。
 なおもう1者については、最低基準点に達していないため、選定の対象としない。
 西敷地の概要は、7月24日にオープンする「オーテピア」の西側の敷地面積2564平方b。高知市が定期借地権を設定し、最大50年間事業実施者に貸し付ける。選定された事業者は、提案に基づき設計外注や工事発注を行い、完成後の維持管理や運営も行う。現在は、仮設の市民図書館があり、オーテピア開館後に解体・撤去する。

提供:建通新聞社