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建通新聞社四国
2018/02/02

【香川】香労局まとめ 17年死亡者数12次防期間でワースト1

香川労働局(辻知之局長)は1月29日、2017年(1〜12月)の県内の労働災害による死亡者数(12月現在速報値)をまとめた。死亡者数は11人で昨年の6人に比べ約2倍増加し第12次災害防止計画期間(13〜17年)の5年間でワースト1となった。労働者数10万人当たりの死亡労働者は香川は3・0人、全国1・8人で県内は全国の1・67倍死亡災害が多く発生している。
 香川労働局ではこれらを受けて12月21日に災害防止団体など13団体に死亡災害対策撲滅のため緊急要請を行うとともに、各労働基準監督署でパトロールを実施している。
 業種別では建設業と運輸交通業がそれぞれ3人で、この2業種で全体の54・5%を占める。この他、商業と警備業で各2人(18・2%)、製造業で1人(9・1%)。事故の型別では交通事故災害7人(63・6%)で最も多く、次いで墜落・転落災害2人(18・2%)で激突され災害、高温・低温の物との接触災害がそれぞれ1人(9・1%)。
 年齢別では50〜60歳で5人、60歳以上3人で50歳以上が全体の72・7%を占める。40〜49歳で2人(18・2%)、19歳以下で1人(9・1%)となっており、高年齢労働者と、交通事故による死亡災害が多発している。
 昨年行った緊急要請によると、▽危険予知(KY活動)を徹底▽自動車運転業務に従事する労働者に対し、適正な労働時間等の管理や走行管理、教育実施▽道路上で作業(交通誘導、車両の荷の積み卸し等)を行う場合の走行車両による追突を防止するための、安全な作業方法の検討と順守、安全教育の徹底▽工場や建屋のスレートなど屋根上での作業で墜落防止の歩み板を設けるなど、踏み抜き防止対策の徹底▽重機を用いた作業でアームやブームなどの、可動範囲内への立ち入り禁止の徹底と、重機との接触防止対策(作業計画の作成)の徹底―を緊急対策事項として挙げた。

提供:建通新聞社