香川県は、高松南警察署跡地(高松市花ノ宮町)を有効活用する事業者として、瀬戸内海放送(高松市西宝町1ノ5ノ20、加藤宏一郎社長)を代表法人に、エフエム香川(同市西宝町1ノ4ノ23、山下誠志社長)、キャリアステーション(高松市天神前1ノ28、藤井浩一郎社長)、ウィザード(高松市西宝町1ノ5ノ3、前田政裕社長)で構成する法人連合体に決定した。今後2月上旬にも土地売却に係る基本協定と契約を締結し、同日後30日以内に県から法人連合体に土地の引き渡しが行われる見込み。
法人連合体の活用計画によると、高松市花ノ宮町2ノ1035ノ23の宅地2752・92平方b内に、木造・鉄骨造2階建ての施設を建設する。同施設内に▽多目的プラザ(1階)―ライブラリースペ―ス、イベント・展示スペース、コワーキングスペース(※独立して働く個人が、机・椅子・ネットワーク設備などの実務環境を共有しながら仕事を行う場所)、人材派遣登録受け付けなど▽企業主導型保育所(1階)▽オフィス(映像コンテンツ制作事業)(2階)―を配置する。
高松南警察署跡地の有効活用事業者の募集に当たっては、昨年9月に応募登録を受け付け、6事業者から登録があった。このうち11月に3事業者が活用計画と施設計画図面などの提案書類を提出。今年1月に入り、有識者からなる「高松南警察署跡地有効活用検討審査委員会」(委員長・嘉門雅史京都大学名誉教授)が、提案者のプレゼンテーションと質疑応答を実施し六つの審査項目について採点した結果、評価点数(900点満点)で最も高い点数(728点)だった、瀬戸内海放送を代表法人とする連合体の提案を入選案として選定した。2月上旬に土地売却に係る基本協定と契約を締結し施設建設に向けた具体化を急ぐ。
提供:建通新聞社