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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/01/31

【茨城】水戸市100ミリプランが登録/桜川(沢渡川)河道整備へ

 水戸市が国に申請していた桜川(沢渡川)流域の浸水対策が1月31日、国土交通省による「100o/h安心プラン」に登録された。登録により、桜川(沢渡川)の河道整備(事業主体は県)、雨水ポンプの増強、下水道管渠の整備、流域貯留槽浸透施設の整備などに対し交付金の重点配分が受けられる。県や市では、ソフト対策と併せたこれらの整備を推進し、流域家屋の浸水被害を解消する。

 水戸市の桜川(沢渡川)流域では、局所的な豪雨により浸水被害が発生。2016年5月の豪雨では、流域内で床上浸水12件、床下浸水2件が発生し、常磐線の運転見合わせも発生した。被害の原因として、排水能力を超える降雨が増加していること、河川改修の遅れ、土地利用の変化による流出量の増大が挙げられている。
 そのため、河川事業と下水道事業を合わせた総合的な治水対策として浸水被害軽減プランを作成し、推進することにした。プランで対象とする降雨量は、16年5月豪雨の最大時間雨量56o。
 国の「100o/h安心プラン」は、河川事業や下水道事業を実施している住宅地や市街地における局地的大雨への対策を対象に、行政機関や住民、民間企業などが参画して取り組む浸水被害対策を受け付け、登録する。登録されると、交付金の重点配分や交付要件の緩和の対象となり、整備促進に拍車が掛かる。
 プランに計上した主なハード事業は、河川では県が沢渡川(約1q)の河道整備を推進。下水道では、市が管渠の整備や雨水ポンプの増強を実施。流域対策では、東町運動公園などでの貯留浸透施設の整備、住民の雨水貯留・浸透施設や浄化槽転用施設の設置を推進。危険周知・水防活動では水位計の設置と推進情報の公表を促進する。
 ソフト対策では、洪水ハザードマップの周知、緊急速報メールなどを活用した防災情報の提供などを推進する。