北海道建設新聞社
2018/01/31
【北海道】函館―ニセコ間乗り合いで 函館タクシーが1年間実証運行
函館タクシー(本社・函館)は2月1日から、函館駅と倶知安町内のひらふウェルカムセンターを結ぶ乗合タクシーの実証運行を始める。これまで直通する交通手段がなかった函館圏とニセコ圏を結ぶことで、周遊観光拡大や交流人口増加を目指す。
渡島総合局は北海道新幹線開業を契機に新函館北斗駅を中心とした交通ネットワーク整備促進や観光地域づくり、交流人口拡大の取り組みを進めているほか、インバウンド観光客が多く訪れるニセコ圏と連携した観光周遊ルートの創出にも力を入れている。
一方で函館圏とニセコ圏を直接結ぶ交通手段はなく、同局商工労働観光課の担当者によると「JRで倶知安駅や長万部駅まで来て移動したり、ジャンボタクシーなどを個人が手配していると聞く」という状況。
そこで函館タクシーが運行事業者として名乗りを上げ、乗合タクシー、バスの実証運行を始めることにした。期間は2月1日―19年1月末の1年間を予定。
定員9人のジャンボタクシーか、27人の中型バスを使用する。3日前までの完全予約制で、函館駅―新函館北斗駅―ひらふウェルカムセンターを結ぶ。函館―ひらふウェルカムセンターまでの大人運賃は4500円。片道のみの利用や、乗客が少ない場合も運行する。
同課の担当者は「地域活性化につながる」と期待。ニセコで2月2日から始まる、外国人に魅力をPRする「みなみ北海道体験フェア」に参加するため、早速利用すると話している。