福井県建物解体業協会(矢野智孝会長)毎年恒例の新春懇親会は27日、地元選出の国会議員を含む多数の来賓と正会員や賛助会員ら計約110人が一堂に会して盛大に開催され、新春をことほぎ決意も新たにした。福井市大手3丁目のザ・グランユアーズフクイ(ホテルフジタ福井)で。
会員相互の一層の融和と親睦を深め、協会のさらなる発展を期して開催。冒頭、矢野会長があいさつに立ち、まず昨年を振り返り「北陸新幹線延伸や国体関連で繁忙期を迎え、有り難い反面、人手不足にも直面した。職人業種である我々解体業は国提唱の1億総活躍社会の実現へ働き方改革をしっかり推し進め、若い人がこの業界で働きたいと思う良い環境づくりへ、業界あげて真摯に取り組んでいく。悪貨が良貨を駆逐するとも指摘されるが、不断に若者の育成など(良貨づくり)を図り王道をまい進」と力説。また今後の重要な課題として太陽光パネルの老朽化に伴う撤去作業にも触れ「とりわけ火災発生時が危険で(消防士など)水をかけると最悪感電死も」などと処方には十分に注意喚起し、その周知徹底にむけては技術セミナー等に協力してのぞむとも抱負を示した。
続いて来賓祝辞では山田賢一県副知事が「新幹線や中縦整備にも解体工事が伴い、まちなかの古い住宅まで新しいまちづくりへ皆様のお力は大変に重要」。山崎正昭参議院議員は「建設業法を改正し、とび土工から独立を認めて早2年。需要が伸び、かなりいい成績を上げていると聞き大変嬉しく今後も地域経済の発展に寄与を」。山本拓衆議院議員は「現世代はITや宇宙が隆盛だが、次は解体業が面白いと指摘する専門家もいるほど」。稲田朋美衆議院議員は「法改正に当っては若者が誇りを持つためにも是非と提案する会長らの気持ちに感銘を受けた」。滝波宏文参議院議員は「(矢野会長の挨拶を受け)太陽光パネルの危険性や虚業ではなく実業がいかに大切か。改めて実感した」などと各立場から祝辞を送った。同会顧問の斉藤新緑県議会議員による乾杯の音頭で祝宴に。各テーブルでは新年の抱負を大いに語り合うなど、終始にこやかな雰囲気に包まれ、壇上では抽選により豪華景品をプレゼント。最後は北川賢一副会長が挨拶し締めくくった。