木更津市は29日、新年度当初予算の概要を発表した。3月に市長選挙を控えていることから、当初予算は骨格予算として編成。政策的経費は6月補正予算で計上する。一般会計は対前年度当初比1・1%減の432億6000万円。このうち普通建設事業費は同4・2%減の55億4152万円。特別会計は公共下水道事業が同1・0%減の66億3310万円、水道事業が同0・5%増の54億1476万円など。一般会計と特別会計を合わせた総額は同4・2%減の797億4956万円となる。
主要事業では、江川総合運動場拡張整備事業に5億5316万円、同報系無線デジタル化整備事業に2億2742万円の2018〜19年度の2か年継続費をそれぞれ設定したほか、市民ホールの整備に向けた基本構想策定費500万円や、JR巖根駅のエレベーター設置の基本設計費等の補助金など1325万円を計上。
江川総合運動整備事業の継続費の年度割は18年度3億9168万円、19年度1億6147万円。同事業は既存の運動場北西側に約8ha拡張するもので、国が基盤整備、市が施設整備を実施する。多目的広場や陸上競技場、サッカー場などの整備を計画し、新年度はこのうち陸上競技場の整備に着手する。
陸上競技場は全天候型1周400mのトラック8レーンを整備し、3種公認規格の施設を目指す。設計は新日本コンサルタントが担当。
また市民会館は、大ホールが耐震性の不足により利用を停止。新たに文化・芸術振興や災害時の救援物資の集積場所を確保するため、中規模な市民ホールの整備を検討。新年度で整備に向けた基本構想を策定する。
一方、JR巖根駅整備事業は、JR巖根駅のバリアフリー化に向けて、20年度までにJR巖根構内にエレベーターを設置する計画で、新年度でJR千葉支社が実施する駅構内の測量、基本設計、地質調査費の補助と駅構外の測量、基本設計調査に係る委託費を措置。
このほかでは▽公園整備事業費2860万円▽市営住宅長寿命化計画整備事業3326万円(便所改修、バリアフリー改修等)▽道路維持事業3243万円▽道路補修工事1億4000万円▽道路整備事業8232万円▽新火葬場周辺市道整備事業2億円(市道整備に伴う委託費、土地購入費及び補償費)▽江川総合運動場周辺市道整備事業1億3000万円(市道整備に伴う委託費、工事費及び補償費)▽市道6431号線道路改良事業1200万円▽交通安全施設整備事業3310万円▽市道122号線歩道改良工事1300万円▽橋りょう長寿命化修繕事業8000万円(委託費及び工事費)▽排水路維持事業2385万円▽排水路整備事業2000万円▽中野畑沢線整備事業6748万円、など。
主な新規事業は▽木更津市総合計画策定事業852万円(19〜22年度の第2次基本計画策定)▽(仮称)木更津市火葬場整備運営事業者選定委員会報酬75万円▽霊園改修事業1400万円▽地図情報システム導入事業536万8000円▽空家バンク事業2000万円▽博物館空調設備改修事業500万円、など。