浜松市の市街地を流れる馬込川水系(所管・静岡県浜松土木事務所、浜松市土木部)について、地元住民や学識経験者が審議・提言する馬込川水系流域委員会(委員長・田中博通東海大学海洋学部教授)の第4回委員会が浜松総合庁舎(浜松市中区)で行われた=写真。県などが津波対策の新技術を審議した結果と整備計画原案、県民へのパブリックコメント実施について説明した。
津波対策は、レベル1の津波に対する3案の新技術を検討した結果と評価点数を発表。既設堤防高6bを8bに嵩上げし液状化対策を施す工法を確実性、経済性などで高く評価し、津波遡上(そじょう)に対する技術として示した。浜松市南区役所付近の堤防が整備対象となる。
整備計画原案では、馬込川水系を馬込川、芳川、北裏川、御陣屋川の4河川で構成し河川延長23・2`と定義。整備の対象区間を、馬込川は河口から狢川合流点まで(延長12・2`)と新橋上流から五反田川合流点まで(同2`)、芳川は馬込川合流点から北裏川合流点までとし、必要に応じて対象区間の追加や削除など見直しを進めていくと説明した。
パブリックコメントは、3月中旬から4月中旬に実施し、同期間内に馬込川流域の住民を対象とする意見交換会を開催する意向も示した。
提供:建通新聞社
(2018/1/31)
建通新聞社 静岡支社