石川県土木部は29日、市町の道路除雪担当者らを集めて「道路除雪連携会議」を開き、今期の道路除雪における問題・課題の整理と、情報共有に関して意見を交わした。
会議は今月の大雪を受け、初めて開催され、県庁会議室には県や県警察本部、県内17市町(羽咋市、志賀町を除く)の各関係者44人が出席。冒頭、竹俣隆一土木部次長は「2週間前の11、12日、特に金沢では一晩で約30センチにおよぶ降雪が短期に集中し、生活道路、歩道で皆さん方の懸命な除雪にも関わらず、道路交通に支障が生じ、県民の皆さんの生活が乱れた」とし、「こうした状況を教訓に県、市町の各管理者が道路除雪の課題をもう一度、把握、整理し、それぞれが取り組む対応をお互いに情報共有することで、今後の広域的な除雪につなげていきたい」と語った。今冬の除雪もまだ残るが、「今会議が今後の各市町、県の除雪計画の再編成や、見直しの参考になることを期待する」とも述べた。
議事は非公開だった。会議後、鈴見裕司県道路整備課長は具体的課題として「幹線道路はしっかりと情報連携を取りながら除雪することや、幹線道路以外は都市構造、雪の降り方など地域の抱える課題が違い、県下一律での統一は難しい」との意見があったことを明かした。なお、今シーズン後にも集まり、統括することを申し合わせた。