松山市は、2018年度の当初予算案の編成作業を進めており、秋以降の工事着手を目指す道後温泉本館改修事業費を当初予算に盛り込むのか補正対応するのか、国の補助金の動向を勘案し決定するもよう。当初予算案は2月上旬に発表される。
事業費が当初予算案に盛り込まれれば、早ければ新年度早々に一般競争入札の公示がなされ、5月上旬の入札、6月市議会に工事請負契約議案を提出。6月補正予算で盛り込まれるなら、7月上旬に公示、8月上旬の入札、9月市議会への工事請負契約議案提出となる。
道後温泉本館改修は、工期を約7年間、事業費は約26億円。着工時期については18年秋以降と計画されており、営業しながら改修が進められることとなる。
本館の改修は、耐震補強と維持のための修理を行うもので、05年度にまとめられた修復予備検討では工期を約11年(閉館施工で8年)、事業費は約20億円が見込まれていたが、最新技術・工法を用いるとともに、浴室の改築を取りやめ鉄骨フレームによる構造補強に変更。壁内部に構造用合板を設置し、耐震機能を強化。屋根葺き替えの中止−など耐震補強に特化した改修に変更することにより、工期の大幅短縮が図られることとなった。
他改修内容は木造棟と鉄筋コンクリート部分の連結、床・天井の補強など。施工は「営業しながらの工事」とし、T期で霊の湯、U期で神の湯を整備する。
提供:建通新聞社