徳島県警察本部は、徳島市徳島町に計画する「徳島東警察署庁舎整備等PFI事業」について、契約交渉先を四電工グループ(代表企業・四電工徳島支店)に決め、26日付で基本協定を締結した。今後は速やかに同グループが設立するSPCと仮契約を締結。県議会の議決を経て、正式契約する運び。
同グループの構成員は、東畑建築事務所大阪事務所、西松建設四国支店、中山建設、北島コーポレーション、三菱電機ビルテクノサービス徳島支店、徳島ビルメンテナンス協同組合、フードセンター、日立キャピタル。この他に協力企業として平島弘之+TEAM28が参画する。
なお、見積額(契約額)については、県議会への契約に関する議案提出時に明らかにする予定。契約を辞退した大林組グループの額より、低い価格での契約となる見通し。入札の際の予定価格は税込み87億2430万円、契約辞退した大林組グループの落札価格は税込み75億3166万9667円だった。
随意契約による価格修正で、一般競争入札時の提案から計画内容に若干変更は考えられるものの、計画規模は鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)耐震構造8階建て延べ1万2494平方b(建築面積2079平方b)。駐車台数63台、バイク駐輪場93台、自転車駐輪台数89台の施設を当初提案していた。
契約交渉先の再選定に当たっては、大林組グループの契約辞退を受けて、入札次点者の清水建設グループと同次々点者の四電工グループとの間で随意契約に向けた手続きが進められていたが、最終的に警察本部が最適な契約交渉先として同グループに決めた。
3月の事業契約の締結が順調なら、4月〜2021年1月で設計・建設を進め、21年3月の供用を目指していく。
提供:建通新聞社