香川県と8市8町(直島町を除く)で発足した「香川県広域水道企業団」の運営協議会が1月25日に県庁で開かれ、2月中旬に厚生労働大臣に申請する「香川県広域水道企業団創設認可申請(案)」を承認した。3月下旬にも大臣認可が得られる見通しで4月1日から、広域水道事業をスタートする。
認可申請概要によると、給水区域は直島町を除く8市8町。水源計画として、計画1日最大取水可能量は日量60万9071立方b(認可値)、取水可能量(異常渇水時)は35万6044立方bを見込む。
施設整備計画として、水道事業の基盤を強化するために必要な広域水道施設は2018年度〜27年度に総事業費214億円を投入。経年劣化した既存施設、設備の更新整備や施設の耐震化を行う経年施設更新整備には18年度から10年間で979億円を充てる。企業団組織は18・19年度は企業団本部と、この下に8市8町と県営水道事務所を母体とする17企業団事務所を置く。20年度から企業団本部と5ブロック(東讃、小豆、高松、中讃、西讃)の統括センターとなる。
広域水道施設整備では▽東部浄水場導水ポンプ整備▽御殿配水池整備(以上高松市)▽堂ケ平系送水管整備(三木町)▽門入浄水場拡張整備(さぬき市)▽肥土山浄水場整備(小豆島町)▽水主浄水場導水ポンプ整備(東かがわ市)▽西山配水池増設(丸亀市)▽中部配水池整備(琴平町)▽山本財田配水池整備(三豊市)▽一の宮浄水場導水ポンプ整備(観音寺市)―などを予定。
この他、経年施設更新整備に盛る計画箇所は次の通り。
▽御厩配水池耐震化▽御殿浄水場施設整備▽岡本配水池耐震化▽東部浄水場設備更新▽浅野浄水場施設・配水コントロール(以上高松市)▽鹿庭ポンプ設備更新工事(三木町)▽さぬき市中央監視設備更新(さぬき市)▽入野山浄水場設備更新▽西山配水池更新(以上東かがわ市)▽土庄中央監視設備更新▽琴塚浄水場施設更新(以上土庄町)▽内海浄水場設備更新(小豆島町)▽綾川浄水場設備更新▽川津配水場ポンプ設備更新(坂出市)▽綾南浄水場設備更新(綾川町)▽県道富熊宇多津線配水管敷設替え工事(宇多津町)▽黒藤配水池更新(多度津町)▽丸亀市浄水場監視設備更新▽善通寺市浄水場設備更新▽中部浄水場設備更新(以上善通寺市)▽西部浄水場設備更新▽豊中町浄水場設備更新(以上三豊市)▽七宝山配水池更新▽伊吹高区配水池更新(以上観音寺市)▽高屋原浄水場設備更新▽野口浄水場設備更新(以上まんのう町)
提供:建通新聞社