富山県農林水産部は、桜ヶ池幹線1期地区県営農地整備事業に総事業費17億4400万円を投じ、用排水路改修工などに着手する。国に対して18年度の新規採択を要望している。
受益面積は南砺市野口ほか地内の238・2ヘクタールで、JR城端駅に近接し、山田川と東海北陸自動車道に挟まれた農地。事業内容は桜ヶ池幹線用水路、金戸排水路、是安排水路の用排水路改修工7040メートル、水管理システム一式。採択を受ければ18年度に着手し、27年度の完成を予定している。費用便益費(B/C)は2・17。
2期では、信末地区、野田・細木地区、金戸・国広地区、野口地区の取水施設工やパイプライン工などに取り組む。
同地区は、昭和20年代に山田川沿岸地区県営かんがい排水事業により整備。老朽化が著しいため、用排水施設の機能回復、取水ゲートなどの自動化・遠隔操作化を行うことで、安定した用水供給を図る。担い手への農地集積率は98・8%へ引き上げる。