高知県教育委員会は、青少年センターの陸上競技場を改修するため、関連施設の整備費も含め、2018年度当初予算に4億9657万円を見積もっている。18年度は、6月議会の承認案件として、陸上競技場改修工事の一般競争入札を公告する他、競技本部棟と倉庫の新築を発注する予定。19年7月の供用開始を目指す。
陸上競技場の面積は2万0900平方b。1967年以降、大きな改修をしていない。現状は、土のトラックでフィールド内の芝生が剝がれている。そのため、8レーンの全天候型トラック、サッカーやラグビーなどの競技に対応できる天然芝のフィールド、砲丸投げサークル、円盤投げ・ハンマー投げ兼用サークル、走り高跳び助走路などの陸上競技施設を整備する。測量設計は協和コンサルタンツ四国営業所(高知市)が担当。
建築では、大会時の記録判定や審判控室などに使用する競技本部棟、陸上競技用品や芝の管理機械を保管する倉庫を新設する。競技本部棟は鉄筋コンクリート造平屋30〜40平方bの規模で、3月までに設計を外注し、陸上競技場改修の進捗状況を見ながら、工事を発注する。倉庫については、18年度予算に設計委託料と工事費を計上する見込みで、棟数や規模などの詳細は今後決める。
県東部には、現在陸連公認の陸上競技場がなく、競技大会や記録会が開催できない。そのため、陸上競技場を改修し、第3種公認陸上競技場の認定を得て、県東部のスポーツ拠点施設とする。県では、今後のスポーツキャンプの誘致や、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック事前合宿の招致を進める方針。所在地は香南市野市町西野303ノ1。
提供:建通新聞社