全国治水砂防協会鳥取県支部の総会が24日、三朝温泉の渓泉閣であり、役員改選では、日南町の増原聡町長を新支部長に選出した。
総会には、17市町の首長や県土整備部の山口真司部長、県内5所・局の所長、局長。また、来賓として中国地方整備局河川部の湯浅丈司地域河川調整官が出席した。初めに湯浅調整官が、「昨年は7月に九州北部豪雨があり、砂防など災害対策の重要性が改めて認識された」。山口部長は、「18年度の予算編成では、近年傾向が変わりつつある災害に対して、今一歩踏み込んだ予算付けを進めている。地元の皆様は不安があると思うが、一緒になって考えていきたい」とそれぞれあいさつした。
総会では、砂防関係事業予算の確保や土砂災害防止訓練、研修など幅広い活動に取り組むことを決めた。また、役員改選では、新支部長に増原聡町長を、副支部長に八頭町の吉田英人町長を選出した。
その後の情報交換では、山口部長が、18年度の予算要求に流木対策を採り入れていることを説明した。流木に対するハード対策では、砂防、貯木池、ため池など各事業で役割分担して対策を進めていくこと。ソフト対策では、水位や雨量などを総合的に判断し、上流・下流の危険度を住民に提供していくことなどを解説した。
また、若桜町の山本義紀副町長は、同町内で昨年11月に実施した流木対策の取り組みを発表。地元の業界、地域住民や行政が一体となって流木を処理したことなどを紹介した。
日刊建設工業新聞