糸魚川市は、「糸魚川駅北地区防災街区整備地区計画」を、都市計画法に基づき決定した。糸魚川駅北大火を契機に、防災機能の向上とにぎわいづくりを図るための整備方針を定めた。
対象は本町、大町1・2丁目、横町1・2丁目および新鉄1丁目各地内の計17・8ヘクタール。JR糸魚川駅から徒歩圏にある中心市街地で、大火前は加賀街道の宿場町として古くから栄えた雁木のあるまちなみや、酒蔵、割烹等の歴史的資源が多く残り、築年数が経過した木造家屋が連続した商店街を形成していた。
同計画では、駅北大火を契機とし、防災道路などの公共施設整備と建築物等の制限によって防災機能が向上した「災害に強いまち」「住み続けられるまち」を実現するとともに、壁面後退による歩行者空間の確保や道路・広場のネットワーク化等によって「にぎわいのあるまち」を形成することを目標に定める。都市防災推進事業計画で地区防災道路と位置付けられている地区内の主要な道路(市道)を地区防災施設として整備するほか、市道横町大町線(本町通り)の一部を特定地区防災施設とし、沿道建築物と一体的に整備する。このうち、拡幅対象として盛り込まれたのは次の9路線(路線名、延長、幅員−の順)。
▽市道浜町北側線 約220メートル 6・0メートル
▽市道銀行西線 約150メートル 6・0メートル
▽市道浜町通線 約350メートル 6・0メートル
▽市道藪西通線 約90メートル 6・0メートル
▽市道仲道線 約230メートル 8・0メートル
▽市道観音堂小路線 約160メートル 6・0メートル
▽市道浜通1号線 約80メートル 6・0メートル
▽市道万代屋裏小路線 約140メートル 6・0メートル
▽市道諏訪前通線(東) 約80メートル 6・0メートル
また、地区の中央を通る市道横町大町線(本町通り)に接する南北12メートルの範囲を特定建築物地区に指定。耐火建築物または準耐火建築物であること、壁面位置の後退などの制限を定めた。