東京都建設局は、補助第138号線の環状7号線〜補助第261号線間の事業化に向け、橋梁や河川構造物を含めた道路の概略検討作業を始める。これまでの検討結果を踏まえながら、最適な平面線形や横断線形を絞り込むとともに、橋梁の形式や基本構造、交差する既存堤防道路の擁壁や盛土整備による安定性などを検討し、大まかな事業内容を固める。都市計画道路の整備方針(第4次事業化計画)に基づき、2025年度までに事業着手する考えだ。
補助第138号線は、足立区江北2丁目と葛飾区東金町2丁目を結ぶ延長約10`の都市計画道路。このうち優先整備路線に位置付け概略検討を行うのは、足立区中川4丁目の環状7号線との接続部から東進し、中川をまたいで葛飾区南水元1丁目に至る延長910bの区間。2車線の道路を整備する。
足立区内では既存道路を拡幅する格好を想定。中川をまたぐ橋梁を新設し、両岸で既存の堤防道路と交差。葛飾区内で補助第261号線と接続する道路を新設する。
本年度の概略検討では、中川両岸の堤防道路と平面交差するケースと立体交差するケースを比較し、沿道との高低差処理や取り付け方法を考えるとともに、環状7号線と補助第261号線を含む4カ所の交差点の設計図を作成する。併せて橋梁の形式について比較検討し、最適な形式と基本構造緒元を絞り込んでいく。
また、堤防道路については、交差部の擁壁構造や、盛り土した場合の堤防の安定性、河川管理用道路の設置方法についても検討する。
提供:建通新聞社