日本工業経済新聞社(山梨)
2018/01/23
【山梨】老朽化進む愛宕山少年自然の家は廃止含めて検討 県行政評価
県はこのほど、2017年度の行政評価について議会へ説明した。公共施設評価では、愛宕山少年自然の家に関して廃止の意見もあり、年度内にこの意見を含めた施設の在り方を検討する。
評価の対象とする事業や施設についてはアドバイザー会議により選定され、公共施設は、全ての指定管理施設および直営施設60のうちから「県民文化ホール」「防災安全センター」「愛宕山こどもの国」「愛宕山少年自然の家」「産業展示交流館アイメッセ山梨」「飯田野球場」および「文学館」の7施設が選ばれた。
アドバイザーからは「愛宕山こどもの国」へは「稼働率の低いキャンプ場は廃止が適当」とするとともに、老朽化を指摘する遊具と斜面の土留め対策に、優先順位を付けたうえで計画的な改修が必要と意見した。
これに対して県側は、キャンプ場はトイレ改修などに多額な費用を要するとして、年度末までに在り方を検討するとしている。
また、施設老朽化が著しい愛宕山少年自然の家について、1人のアドバイザーは「修繕に新築同等の費用を要するとのことで廃止が適当」とし、他の2人も廃止を考慮しての運営検討を求めている。
意見を受けての県の2次評価は、少子化を鑑み「当初の設置目的に沿わない実態。本年度末までに廃止を含めた施設の在り方を検討」としている。
今後は、関係者の意見を踏まえるなどして、最終的な方向性を定めていく。