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　国土交通省は、改正踏切道改良促進法を活用して、危険な踏切や渋滞の原因となる踏切の改良を加速させている。今月19日には国交相が同法に基づき、全国２３７カ所を改良すべき踏切として追加指定し、東北でも５カ所が新たに指定を受けた。これにより、東北で法指定を受けた踏切は27カ所となった。今月11日には宮城県、17日には岩手県で地方踏切道改良協議会を開き、地域の実情に応じた対策の検討を開始。青森・秋田・山形・福島でも本年度中の開催を見込んでいる。
　２０１６年３月に改正された踏切道改良促進法では、交通渋滞や事故といった「課題のある踏切」について、鉄道事業者と道路管理者の間で改良の方法が合意できていない場合でも国土交通大臣が改良すべき踏切として指定し、踏切対策を着実に推進していく仕組みを導入。指定された踏切には20年度までの計画期間内の改良が義務付けられた。地域の関係者と連携しながら、地域の実情に応じた踏切対策を検討し、踏切道改良計画の作成・実施などを協議する地方踏切道改良協議会の創設も盛り込んだ。
　これまでに東北で法指定を受けた踏切を県別に見ると、岩手が７カ所で最も多く、青森が６カ所、秋田が５カ所、福島が４カ所、宮城が３カ所、山形が２カ所と続く。
　東北の法指定踏切の概要は次の通り（�@鉄道線名�A道路線名）。
【青森】
▽津軽橋（弘前市）＝�@大鰐線�A富田樹木線▽中道（八戸市）＝�@八戸線�A八戸階上線▽弥九郎（黒石市）＝�@弘南線�A黒石高田線▽河原道（八戸市）＝�@青い森鉄道線�A八戸駅正法寺線▽伊勢村（つがる市）＝�@五能線�A稲盛芦沼線▽泊街道（横浜町）＝�@大湊線�A新町旭町線
【岩手】
▽境田川原（盛岡市）＝�@いわて銀河鉄道線�A北夕顔瀬町３号線▽大誘（同）＝�@山田線�A上米内49号線▽好摩街道（八幡平市）＝�@花輪線�A大更好摩線▽新張（奥州市）＝�@東北線�A松堂八幡線▽白沢（矢巾町）＝�@同�A白北線▽南矢巾（同）＝�@同�A田中縦道線▽上杉（同）＝�@同�A下海老沼線
【秋田】
▽睦成（横手市）＝�@奥羽本線�A朝倉線▽浜ナシ山（秋田市）＝�@奥羽線�A浜ナシ山港北線▽横山（横手市）＝�@北上線�A寿町上横山線▽杉沢（湯沢市）＝�@奥羽線�A弁天線▽黒沢（由利本荘市）＝�@鳥海山ろく線�A国道１０８号
【宮城】
▽東七番丁（仙台市）＝�@東北線�A東七番丁線▽志田（大崎市）＝�@陸羽東線�A飯川耳取線▽彫堂（美里町）＝�@同）�A小牛田彫堂線
【山形】
▽嶋（寒河江市）＝�@左沢線�A嶋高屋線▽船町（山辺町＝�@同�A山辺船町線
【福島】
▽自動車練習所（いわき市）＝�@常磐線�A前田鬼越線▽第４喜多方街道（喜多方市）＝�@磐越西線�A喜多方会津坂下線▽新沼（相馬市）＝�@常磐線�A日下石石上線▽本谷（いわき市）＝�@常磐線�A本谷・洞線

提供：建設新聞社