岡ア誠也高知市長は、1月18日に行った定例記者会見で、新図書館西敷地を利活用する民間事業者選定について、優先交渉権者を1月末までに決めると述べた。12日に公募型プロポーザルのプレゼンテーションを実施済み。優先交渉権者の企業名や提案内容は公表せず、総合点数など一部の内容のみ公表する。
公募型プロポーザルは昨年9月8日に開始、市民アンケートに基づき「広場機能」「家族で訪れて、子どもが安全に遊ぶことができる機能」「観光客のリピーターを増やすことができる機能」「日曜市やよさこい祭りを充実、発展させるための機能」の中から二つ以上の機能を導入する提案を求めた。
プロポーザルには4者が応募、そのうち提案申請書を3者が提出したが、その後1者が辞退、2者が参加してプレゼンテーションを行った。優先交渉権者を決めた後、提案された事業内容や収支計画などについて、実現可能なのか具体的な協議を進める。順調なら3月議会で説明した後、事業実施者を決定する。
応募者や提案内容、審査員も含め、選考過程を非公開とすることに、一部マスコミから異論も上がっているが、岡ア市長は「比較的自由度の高い提案を求めているため、応募企業のアイデアやノウハウが詰まった提案を他の場所で模倣されるおそれがある」と非公開の理由を説明。「民間企業が提案するデザインや考え方は民間企業の所有物で、それをオープンにすることはできないという国土交通省の考え方に近い」と述べた。
西敷地は、7月24日にオープンする「オーテピア」西側にある、敷地面積2564平方b。市は、土地に定期借地権を設定、プロポーザルで選定した民間事業者に最大50年貸し付ける。
提供:建通新聞社