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日刊建設タイムズ社
2018/01/23

【千葉】基本設計内容を説明/香取市/佐原駅周辺複合施設基本設計検討委/設計コンセプトに交流拠点等

 香取市は22日、「佐原駅周辺地区複合公共施設基本設計検討委員会」(委員長=腰原幹夫・東京大学生産技術研究所教授)の第4回目を開催し、設計内容について説明した。基本設計案は、基本計画での基本理念と整備方針を受けて、設計コンセプトを交流、集客、魅力創造、生活支援、学び・育成の5つの拠点などからなる8項目とした。3階に設置する図書館については、滞在型図書館、郷土の歴史や文化の発信、子育て支援をコンセプトに掲げた。
 施設の階構成は、1階に(仮称)佐原通り、観光案内、子育て支援施設と一部多目的に利用できる公民館を配置。2階に滞在型図書館、3階には公民館、社会福祉関連施設、市民活動支援センター事務室を集約配置。4階は、多目的ホール、(仮称)サワラシアターなど音楽活動・講演会・発表会などに利用できるスペースとした。
 図書館は、充実した資料、設備、施設を確保し、気分や目的によって選べるような形態、環境の閲覧スペースを設ける。蔵書は一般開架6万6500冊、児童書架1万9900冊、閉架5万冊の規模とし、閲覧席60席を確保する。また、年齢ごとにゾーニングし、音環境に配慮した計画とする。
 公民館は、多目的に利用可能なイベントスペース、メディアスペースを1階に配置し、その他諸室を3・4階にまとめて配置。3階には研修室や学習室など学びの部屋を配置し、4階には多目的ホールや音楽練習室など音を出す室を集約配置し、機能に応じた連携を容易にする計画とした。
 多目的ホールは、文化・芸術活動の練習・発表・展示会場等として活用。客席は256席を確保。移動観覧席とし、舞台形式、平土間形式両方に容易に転換できるホールとする。
 設計コンセプトは▽複合化のメリットを最大限に生かした施設づくり〜交流の拠点▽賑わいを生み出す施設づくり〜集客の拠点▽新たな魅力や価値観を発信する施設づくり〜魅力発信の拠点▽多世代協働・地域コミュニティを促す施設づくり〜生活支援の拠点▽香取市の魅力を伝える施設づくり〜学び・育成の拠点▽環境や人にやさしい施設づくり〜その他の配慮事項▽周辺環境に配慮した施設づくり〜その他の配慮事項▽安心・安全〜その他の配慮事項――の8つを掲げた。
 交流の拠点では、複合化のメリットを最大限に生かした施設とし、共用部の充実や機能の集約化により相乗効果を期待できる施設とする。集客の拠点では、情報発信、市内観光の回遊の起点施設として整備。魅力創造の拠点では、商店街から駅前へと中心市街地活性化の中心拠点として整備。生活支援の拠点では、地域コミュニティ活動の拠点となる施設づくりに配慮し、学び・育成の拠点では観光資源を最大限活かし、同市の魅力と資源を再発見できる施設に配慮した施設とする。
 基本設計はINA新建築研究所、CM業務を佐藤総合計画が担当。k_times_comをフォローしましょう
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