村上市は22日、日本下水道事業団(JS)と公共下水道施設に係る災害支援協定を締結した。自然災害時に迅速な復旧支援を行うもので、県内初の協定となる。
この日は、高橋邦芳市長、JSから辻原俊博理事長、杉山純関東・北陸総合事務所長らが出席。また、JSが活用を促進しているテレビ会議システムで、村上市役所と東京会場とをつないだ。調印後、高橋市長は「広範な行政区域に下水道施設が点在しており、災害対策が懸念だった。16年からはJSとの勉強会を続けており、下水道事業において、常にともに考えていただける力強いパートナー」と連携強化に期待を寄せた。辻原理事長は「一番大切なのは、迅速な対応。有事だけでなく、普段から交流を深めていけることに意義がある」と話し、テレビ会議などのITを活用して業務の効率化と高度化を推進する姿勢を示した。
協定対象は浄化センター10カ所、ポンプ場7カ所、山北下水道管理センターの計18カ所。JSでは17年12月末現在、全国31道府県で148協定(164団体)を締結しており、知見を幅広く共有している。