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　石井隆一富山県知事は２２日、１８年度当初予算の知事査定をスタートさせた。初日は、土木部を皮切りに、ヒアリングが始まった。
　石井知事は査定に先立ち、共同インタビューに応じ、「厳しい財政環境ではあるが、県民の皆さんが将来に夢や希望を持って、生き生きと働き暮らせるよう、前向きな予算をつくっていく」との考えを示した上で、「新たな総合計画の準備を進めており、県民ら多くの意見を反映した予算にしたい」と述べた。
　生産年齢人口の減少傾向が続く中、「人手不足が大変という声を非常に多く聞く。高齢者や女性がもっと活躍できる環境をつくらなければならない」と人材確保対策を強調。働き方改革を進めて労働生産性を高めるとともに、地方大学の振興によって東京から地方へ人の流れを促進していくとした。
　開業から３年を迎える北陸新幹線については、「乗車人員で３倍近い水準が続き、底固い。しっかり持続させて新たな富山県の飛躍につなげていく」と強調。企業誘致やＵターン率向上に力を入れるほか、観光面では「立山黒部の世界ブランド化に向け、議論を積み重ねてきたものを順次実行していく」とし、富山の知名度や魅力をアピールしていく。
　予算案は２月中旬にまとめ、２６日開会の県議会２月定例会に提案する。