県土整備部は22日、「平成29年発生災害」の第6次査定結果をまとめた。県と各市町の河川、砂防、道路の公共土木施設60カ所の復旧費に9億5800万円が決定した。「平成29年災」の災害査定はすべて完了し、今後、各発注機関が本格的に復旧工事を発注する。
今月15〜19日にかけて実施された6次査定は、昨年10月の台風21号による被害49件に加えて同9月の台風18号被害の残り11件が対象。
主なカ所は、県施設で主要地方道鳥取鹿野倉吉線(三朝町三徳)の切り土と法面工、鉄筋挿入工などに1億7000万円の復旧費が決定。県道小河内加茂線(鳥取市佐治町津無)の土砂流出カ所は、対策工として待ち受け補強土壁の整備に5000万円が決まった。
河川は野坂川(鳥取市松上、野坂)2カ所の護岸復旧に3500万円。
また、市町施設は町道大江志子部線(八頭町大江)の法面工と吹き付け枠工に6200万円が認められた。
台風18号、21号被害を対象とした災害査定は、第3〜6次まですべて終了。累計では187カ所の復旧費に総額24億7500万円(県施設129カ所に19億8900万円、市町施設58カ所に4億8600万円)が決まった。
6次査定を受けて、同部は「県施設については早期に現地着手したい」(技術企画課)と説明。近く各県土整備事務所と局に復旧費を追加配分し、年度末にかけて集中発注する。
6次査定の結果は次の通り
※県施設48カ所=7億8200万円
▽河川20カ所=2億7900万円▽砂防19カ所=2億0700万円▽道路9カ所=2億9500万円
※市町施設12カ所=1億7600万円
▽河川5カ所=2300万円▽道路7カ所=1億5300万円
日刊建設工業新聞