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建通新聞社(中部)
2018/01/22

【愛知】名古屋市 新路面交通 走行空間は優先レーン化

 名古屋市住宅都市局は、新たな路面公共交通システムの導入に向けて、運行ルートや整備の進め方、事業の枠組みなどを盛り込んだ整備方針を2018年度にも策定する。15日の市会委員会では、コンセプトやシステムのイメージも報告。走行空間は優先レーン化し、歩道側走行を基本とする考えを示した。停留施設は500b間隔を基本とすることも明らかにした。
 交通システムは、LRTとBRTの長所を併せ持った形態を想定。タイヤベースの交通手段を考えている。都心部をつなぎ、回遊性や利便性を向上させる考えだ。名古屋駅と名城地区、栄地区、大須地区をつなぐ周回ルートと、名駅〜栄をつなぐ東西ルートの2ルートを設定する。双方向で幅員20b以上の道路を対象に、ルート設定を検討していく。市の玄関口である名古屋駅と、観光の主要な目的地である名古屋城とをつなぐルートを先行して整備し、その後に他の区間をつなぐという段階的な整備イメージをこれまでに打ち出している。
 15日の委員会では、走行空間の整備イメージを提示。優先レーン化を進め、定時性を確保するとした。着色や路面標示が必要になるとしている。また、走行空間は、沿道のにぎわいと連携させるため、歩道側走行(サイドリザベーション)を基本とする考えを示した。
 一方、停留施設については、多機能な施設を500b間隔を基本に設置する。スムーズな停車・乗降が可能なテラス型をイメージしているという。
 同局は17年、整備方針の検討に向けて有識者による懇談会を設置。18年度をめどに方針を策定するとしている。具体的なシステムの内容や運行ルート、整備の進め方、事業の枠組みなどを盛り込む見通しだ。

提供:建通新聞社