北千葉道路の西側区間に関する環境アセスメントと都市計画の手続きが始まった。国道464号北千葉道路(市川市〜船橋市)について、16日から環境影響評価法に基づく計画段階環境配慮書及び都市計画運用指針に基づく構想段階評価書(都市計画の概略の案)の縦覧を開始。来月20日まで意見書の提出を受け付ける。縦覧場所は、県県土整備部都市計画課と沿線6市(市川市、船橋市、松戸市、柏市、鎌ケ谷市、白井市)。
事業区間は、未整備となっている市川市の外環道から鎌ケ谷市までの約9qを含む、市川市から国道16号までの約15q。ルート案は現行の都市計画決定区域を基本に設定。今後、説明会等を開催し、環境アセスメント・都市計画手続きを進めていく。
北千葉道路は、市川市と成田市を結ぶ延長約43qの幹線道路。このうち、鎌ケ谷市から印西市間の約19・7qが開通し、印西市から成田市間の約13・5qは、国と県が共同で整備を進めている。一方、市川市から鎌ケ谷市間の約9qは事業化されていない。
同区間については、国、県、沿線市で構成する北千葉道路連絡調整会議や国、県、千葉市、高速道路会社で組織する千葉県道路協議会で、道路構造や整備手法について検討している。
2016年9月の第5回北千葉道路連絡調整会議で、一般道路を併設することを確認。昨年度の第6回北千葉道路連絡調整会議及び第1回千葉県道路協議会で、未整備となっている市川市〜鎌ケ谷市間の9q区間の整備手法について、@一般部と専用部の併設構造とするA専用部は早期整備が可能な高架構造を基本とし、(仮称)北千葉JCTから約2qの区間は掘割構造とするB市川市から国道16号間の専用部は有料事業を活用する――ことなどを確認。本年度の第7回連絡調整会議及び17年度第1回道路協議会で、市川市から国道16号間は直轄事業と有料事業の合併施行の計画とすることを確認した。これらの検討結果を踏まえて、計画段階環境配慮書に反映させた。
未整備の外環から鎌ケ谷市までの約9qについては、国が直轄で調査を実施している。また、沿線市で組織する北千葉道路建設促進期成同盟(会長・清水聖士鎌ヶ谷市長)などが、早期事業化や全線を直轄管理区間にすることなどを要望している。
なお、計画段階環境配慮書の縦覧は環境アセスメントの手続きの一環として実施。事業の検討段階において、環境保全のための適正な配慮をしなければならない事項について検討を行い、その結果をまとめた。また、構想段階配慮書は、都市計画手続きの一環として実施。都市施設等の立案段階において、都市計画上の見地から総合的な評価を実施し、その結果をまとめた。環境アセスメントは今後、住民説明会などを開催し、方法書を作成。都市計画手続きは、構想段階評価書の縦覧後、住民説明会を開催し、都市計画案の概要を作成する。