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建通新聞社(神奈川)
2018/01/18

【神奈川】設計変更 指針策定は4割のみ 県内30市町村

 設計変更ガイドラインを策定・活用している神奈川県内の市町村数は13(3政令市を除く)で、全体の約4割にとどまる―。関東ブロック発注者協議会がまとめた「品確法運用指針に基づく発注関係事務に関する全国統一指標調査(2016年度調査)」で分かった。当該年度に完了した工事のうち、設計変更を行った工事の割合を示す実施工事率は45・8%だった。また、資材・材料単価の更新頻度は、30市町村のうち19が「最新単価」としている。
 調査は、発注者自らの取り組み状況を客観的に把握するために行ったもの。今回が初めての実施で、471機関(国17機関、特殊法人など25法人、1都8県、5政令市、415区市町村)を対象とした。調査指標は、「単価の更新頻度」「設計変更ガイドラインの策定・活用状況」「平準化率」など五つ=表参照。
 設計変更ガイドラインを策定・活用している区市町村数は、各都県とも全体の半数に達していない。神奈川県内は、策定・活用13、未策定17の状況。ただ、設計変更を実施していない自治体がゼロ(15年度は2)となるなど、状況は改善している。ガイドラインを策定・活用している自治体数も11から13へと増えた。
 設計変更の工事実施率は区市町村レベルで5割前後。神奈川県内市町村の45・8%は、1都8県の中で5番目の水準だ。

○積算基準対象外の要領 半数強が未整備

 最新の積算基準については、1都8県のほぼ全ての区市町村が適用済み。ただし、基準範囲外の際の要領(見積もりなどの活用)を整備していない区市町村も多く、神奈川県内の場合は、56・7%の自治体がこれに該当する。
 単価の更新頻度は、1都8県全区市町村の約9割が「最新単価」。神奈川県内の状況は、「最新単価」19、「3カ月以内」11となっている。
 契約金額500万円以上の工事を対象とした区市町村の平準化率は、稼働件数ベースで0・4〜0・6程度、稼働金額ベースで0・6〜0・8程度。神奈川県内の稼働件数0・4は1都8県の中で最も低い。稼働金額0・65は、長野県(0・75)、東京都(0・73)に次ぐ水準だった。

提供:建通新聞社