警視庁は2018年度の警察署庁舎整備として、丸の内警察署の改築工事に着手するとともに、三宅島警察署改築の19年度着工に向けて設計作業を進める方針だ。18年度経費として丸の内署に13億8300万円、三宅島署に1億3200万円の予算計上を要望している。
丸の内署(千代田区有楽町1ノ9ノ2、敷地面積745平方b)の既存庁舎の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上10階建て延べ6146平方b。築40年以上が経過し、老朽化して耐震性が低く、手狭になっている。また、敷地面積が限られているため、別の都有施設に一時的に機能を移転して建て替える。
新庁舎の規模は鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート造地下4階地上16階建て延べ約1万平方b。東京消防庁の有楽町出張所を合築し、平面往復式の立体駐車装置を配置する。
設計は日建設計(千代田区)が担当しており、18年度内に取りまとめる。
7月の着工、21年3月末の完成を目指す。
三宅島警察署(三宅村伊豆640)は、鉄筋コンクリート2階建て延べ約700平方bの既存庁舎が老朽化し手狭になっていることに加え、2000年の三宅島噴火の影響で劣化が進行している。同じ敷地内にある職員寮も老朽化が著しい。
現在の敷地は狭く不整形で、高低差もあって建て替えが難しいことから、近隣の敷地(三宅村神着106ノ1、面積8454平方b)に移転し、単身者待機寮を備えた庁舎を新築する。新庁舎の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ4223平方b。
設計は昭和設計(港区)が担当しており、18年度中をめどにまとめる。19年度の着工、22年度の完成を予定している。
提供:建通新聞社