トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2018/01/17

【鳥取】土木系工事の予定価格/18年度から事後公表拡大

 建設工事(土木系工種)の予定価格について、県土整備部は2018年度から事後公表の適用範囲をさらに拡大する。応札者の積算能力を踏まえた競争性と公平性を観点に、同部は09年度から事後公表の範囲を徐々に広げており、18年度は全体発注件数の7割程度を事後公表に切り替える。
 事後公表は▽土木一般▽アスファルト▽とび等一般▽PC・鋼橋−など土木系工種が対象。09年度以降、12年度には土木一般A級の全工事、16年度からはアスファルト、とび等一般各A級のすべてに事後公表を採用。17年度は全発注件数の5割超までに事後公表を拡大してきた。
 18年度の拡大検討を前にして、同部は昨年11月、16年度に入札参加した土木一般C・D級の業者(全115社)を対象にアンケートを実施。この結果、回答した69社(回答率60・00%)のうち74%の業者が事後公表の拡大を容認する意見を寄せていた。
 このため18年度は、土木一般B級が全発注件数2分の1から3分の2へ、土木一般C・D級とアスファルトB級、とび等一般B級の各工種・クラスでも3分の1から2分の1に事後公表を広げる。
 併せて、これまで同部発注の建設工事で試行してきた事後公表は、農林水産部を含めた全部局の発注工事を対象とする。
 「品確法」の運用指針によると、予定価格は原則事後公表となっており、同部は「適正に積算した業者が受注できる環境を整えていきたい」(県土総務課)と話している。


日刊建設工業新聞