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建通新聞社四国
2018/01/16

【徳島】徳島市 徳島駅周辺まちづくり計画3案示す

 徳島市は、昨年から検討を進めている徳島駅周辺まちづくり計画の策定について、にぎわい交流軸の形成に向けた空間再編案3案(A〜C案)をまとめ、11日に開かれた「徳島駅周辺まちづくり計画策定検討会」(委員長・近藤光男徳島大学大学院教授)の第4回会合で示した。委員からは現状の線路の北側(車両基地)を高架化するなどし、十分な駅前広場を確保した案に賛同が多く寄せられた。市はこの空間再編案と委員の意見を基に、2月の検討会でまちづくり計画素案を示す考え。年度末までの素案づくりを目指していく。
 3案は▽現在の線形(鉄道の軌道上)に高架を設け、駅北側に憩いの空間やバス、一般車・タクシーの乗降場(交通広場)を整備するA案▽高架位置を現状の線路北側に移し、駅ターミナルビルとの間に「にぎわい空間」を設け、ビル南側に歩行者空間、両サイドに交通広場を整備するB案▽B案と同様に高架位置を現状の線路北側にし、高架から動線の連続性を確保しつつ、両サイドに交通広場を設け、歩行者専用の「にぎわい空間」を創出するC案。
 これまで会合で検討した駅周辺のまちづくりコンセプトなどの議論を踏まえ、鉄道高架事業により中央公園〜駅前広場〜新町川〜眉山を「にぎわい交流軸」とし、中核を成す駅前広場などの公共空間を再編することで、にぎわい空間や快適かつ安全な動線(歩行空間や公共交通)を確保し、駅を中心としたにぎわいの拡大を目指す考えに基づき、委員から得た問題点や課題などを整理し作成した。
 検討会では、歩行者や公共交通を中心としたにぎわいづくりを図る上で、分断により都市機能や地域資源の連携が生じにくい点、また、駅から交通広場が離れすぎている点などからA・B案については賛同する意見が少なかったものの、C案については、にぎわい空間や快適かつ安全な動線(歩行空間や公共交通)を確保でき、空間の連続性という点で評価できるとして賛同する意見が多かった。
 市は今検討会での意見を反映したまちづくり計画素案を2月の会合(第5回)で示し、委員から意見を求めることにしている。

提供:建通新聞社