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建設経済新聞社
2018/01/15

【京都】府指定有形文化財の旧小林家住宅 飲食店に用途変更し保存活用

 京都府指定有形文化財の旧小林家住宅が飲食店として保存活用されることになった。
 国の史跡・名勝の嵐山の渡月橋の北西側に位置する旧小林家住宅(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45−15、45−19)は文化6年(1809年)築。規模はW造平屋建、142・04u(建築面積197・16u)。建築物の高さは9・96m(軒の高さ3・515m)。
 入母屋造茅葺きの摂丹型民家で、江戸時代後期の農家建築。南丹市園部町にあった建物を昭和54年から57年にかけて移築・復元したもの。敷地面積は769・17u。風致第2種地域で用途地域は第一種住居地域。指定建ぺい率は60%(風致第2種地域30%)、指定容積率は200%(基準容積率160%)。
 計画によると、日本料理を主とした飲食店に用途変更し、保存活用する。席数は20席(カウンター8席、個室4席、個室8席)。
 内装は既存イメージを活かし、厨房(オール電化)とトイレの整備など飲食店として必要最小限の改修にとどめる。外装は窓部の新設開口を1ヵ所とし、設備の開口等も道路や利用者から見えない位置に配し、現在のイメージが損なわれないようにする。東側の既存建具・板戸袋は撤去し保存、既存意匠に合わせた仕様で改修する。西側の既存建具・板戸袋は撤去し保存、木製ガラス框建具に改修する。南側の既存建具・板戸袋は撤去し保存、既存意匠に合わせた仕様で改修し、一部建具は格子戸に改修する。北側の既存建具・板戸袋は撤去し保存、既存意匠に合わせた仕様で改修し、一部建具は格子戸に改修する。北側の新設窓用壁開口はガラス窓に改修する。構造体の劣化部は健全化を行うとともに、耐震改修を行う。
 電気配線は全面改修。漏電・感電ブレーカーを設置する。自動火災報知設備を設置するほか、最新の放水銃を2基設置し、火災に対する安全性を確保する。
 土地・建物の所有者は鰍`MG(代表取締役川畑光佐市、京都市右京区西院東貝川町31)。
 工事期間は3月から9月までの7ヵ月を見込み、10月のオープンを目指す。
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 なおAMGは、右京区嵯峨天龍寺に「(仮称)嵐山ホテル計画」を進めている。