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　福井市は、大規模改修に向け基本計画の策定を進めている美山森林温泉みらくる亭（市波町３８―２）について、２０年度中にリニューアルオープンへと運びたい考えだ。１８年度に基本設計、実施設計を行い、１９年度には休館して改修工事に取り掛かる予定。
　みらくる亭はＲＣ造の管理棟とＷ造の宿泊棟、浴室棟で構成され、延床面積は３６０７・６３平方メートル。宴会場、食事処、温浴施設などを備え、収容人数は９０人。
　大規模改修にあたっては今年度、公募型プロポーザルにより基本計画策定支援業務を、日建設計コンストラクション・マネジメント／日建設計総合研究所共同事業体に委託。これまでに修繕計画を立案しており、引き続きコンセプト案などを協議している。
　中間報告時点での改修コンセプト案は、一乗谷朝倉氏遺跡や大本山永平寺などの観光地に近い立地を活かし、周遊滞在型の観光を推進するため、「福井の歴史・文化に触れあう旅の拠点、やすらぎ処」と設定。
　今後、宿泊事業者へのヒアリングを実施し、コストも勘案したうえで、みらくる亭ならではのコンセプトや改修方針を具体化し、２月末をめどに基本計画を策定したい意向だ。
　優先度が高く早急に対応が必要な修繕、耐用年数を超える機器修繕などに合わせ、魅力向上に向けた整備としては大広間の客室への改修、浴室棟への露天風呂設置、ロビーや食堂の改修などを検討したい考えだ。