東京消防庁は臨港消防署仮庁舎の解体に向けた設計作業を開始する。2月8日開札の希望制指名競争入札を経て業務を委託し、鉄骨造の既存庁舎の解体手順や工程を年度内に取りまとめる。近隣に新築している新庁舎へ機能移転後、2019年6月ごろ解体工事に着手する考え。
臨港消防署は朝潮運河沿い(中央区晴海5ノ1ノ27)に設置した仮設庁舎を使用している。20年のオリンピック・パラリンピック競技大会の開催に備え、近くに開設する選手村を警戒する消防署として機能させ、大会終了後は晴海地区で急増する人口にも対応できるよう、晴海5ノ10先に新庁舎を建設中だ。
この新庁舎の整備の進展を踏まえ、現在の仮庁舎の解体に向けた準備として設計を行う。規模は庁舎が鉄骨造2階建て延べ908平方b、倉庫棟が同造平屋196平方b、車庫棟が同造平屋188平方b。鉄骨造の油庫と自転車置き場、訓練棟も基礎部分まで解体する。
今回委託する設計の中で、解体の内容や手順、工程表などをまとめ、概算工事費を算出する。納期は3月23日。
新庁舎に機能を移転後、19年6月〜10月に解体工事を実施する予定。
提供:建通新聞社