日本工業経済新聞社(茨城)
2018/01/12
【茨城県】結城市が市庁舎建設に54億円/18〜20年度実施計画
結城市は、今後3年間の行財政運営の指針となる2018〜20年度実施計画をまとめた。主要事業数は257、概算事業費の総額は389億9200万円。第5次市総合計画で定めた将来都市像「みんなでつくる活気と風情のある快適なまち・結城」の実現を目指す。建設関連では、市庁舎整備、市営住宅維持改修、逆井調整池整備、浄水場施設整備などを推進していく。(7・8面に実施計画の主な施策を掲載)
同計画は、市が行財政運営の基本指針として定める第5次市総合計画において、基本計画の目標達成状況を把握するためのもの。重点的かつ戦略的に推進する取り組みとして、@結城に住もう! 定住・少子化対策・地域づくりプロジェクトA結城の魅力発信! ブランド力向上プロジェクトBみんないきいき! 元気アッププロジェクト―の3つの重点プロジェクトを掲げている。
市庁舎整備は、既存庁舎の老朽化や狭隘化などから、市民文化センターアクロス南側駐車場の用地(A1万6122u)に新庁舎を建設するもの。新庁舎の規模は、S造5階建て(塔屋1階)、延べ約1万360u、高さ約27mを想定。
本年度に実施設計を策定し、18年度にも着工したい考え。20年度の完成を目指す。
3年間の事業費には54億6500万円を試算。このうち概算工事費では、基本計画などで試算した約44億円をベースに検討を進めている。
市役所本庁舎南側に建設中の新公民館には、事業費1億3800万円を配分し、旧公民館の解体や、分館の整備検討にも着手していく。
市営住宅維持改修では、本年度に上林住宅の長寿命化が完了することに伴い、今後は別の住宅改修を進めていく方針。来年度に実施する住宅については現在検討中。事業費は1億8500万円。
道路関係では、市道整備に1億5000円、市道排水整備に1億3500万円、公達雨水幹線(市道3170号線)整備に7000万円、市道1007号線外道路改良に4700万円、都市計画道路3・4・18号線整備に2000万円、舗装補修に3億円、舗装修繕に9300万円を試算。
逆井地内の調整池については、調整池整備に7億6000万円、道路などの周辺地区整備に1000万円を見込む。本年度には日本下水道事業団(東京都文京区)と設計の見直しなどに関する協定を締結。年度内にまとめる見通し。
上下水道関係では、浄水場施設整備に4億4700万円、石綿セメント管等更新に8億3200万円、区画整理地内や未整備地区への配水管(第4次拡張事業)に2億3300万円、下水道汚水管渠整備に14億1300万円、下水浄化センター改築に8億8100万円。
このうち浄水場施設整備では、今後、本町浄水場の配水ポンプ更新や、林浄水場の配水池耐震補強工事などを計画している。
学校関係では、小学校施設整備に1億6000万円、中学校施設整備に1億5700万円を見込む。老朽化した校舎施設、運動施設、電気・衛生設備などを改修していく計画だ。