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北海道建設新聞社
2018/01/12

【北海道】北海道林業会館 2019年夏ごろ新ビル着工を計画

 北海道林業会館(札幌市中央区北4条西5丁目、岡本光昭理事長)は、同会館と一体的建物となっているKKRホテル札幌の土地・建物取得を前提に、ビル改築計画の準備を進めている。建て替えは他者と共同で進めることとし、道内外のゼネコン、デベロッパーなど複数の事業体に企画提案を求めている。共同事業者は3月下旬に決定する予定。KKRの土地などが取得できれば、今夏にも既存ビルの解体に着手し、新ビルには2019年夏ごろの着工を想定している。
 林業会館とKKRホテルは道庁本庁舎の北側向かいに位置し、林業会館と国家公務員共済組合連合会(KKR、本部・東京、松元崇理事長)の共同事業で1968年に完成させた。
 敷地面積は1818m²、建物は地下2地上9階、延べ1万5004m²の規模で土地は共有、建物は区分所有する。
 老朽化を理由に、KKRが3月末でホテルの営業を終了することを踏まえ、林業会館ではホテルの土地・建物を取得した上で、他者と共同で建物全体を改築する方針を決定。17年4月、KKRに取得意向を正式表明し、交渉を続けている。譲渡の可否はまだ決まっていない。
 一方、建て替えに向けて複数の事業者が共同事業者に名乗りを上げてきたため、林業会館は具体的な事業提案を募り、その中から共同事業者を選定することを決め、2月中旬を期限に提案を求めている。
 林業会館では新ビルについて、延べ1万5000―2万m²の規模を想定している。既存建物の規模や、札幌市が中心部での民間開発誘導に向け、容積率緩和などを検討していることを踏まえて設定した。持ち込まれたアイデアの中にはオフィスビル、アッパーミドル層向けのホテルがあるという。
 また、建物のうち、3フロア、2500―3000m²を権利床として区分所有する方針。土地は林業会館の使用相当分を除き、共同事業者に賃貸する。
 林業会館では、KKRの土地などが取得可能となった場合、最短で6月末の売買契約締結を想定。耐震強度が確保されていない既存ビルは早期に建て替える必要があるため、8月ごろから1年ほどかけて解体を進める。その後、新ビル建設に入り、21年夏ごろの完成というスケジュールを描いている。