香川県土木部は長柄ダム再開発、湊川総合開発事業五名ダム再開発それぞれのダム本体概略設計業務を簡易公募型プロポーザル方式で選定する手続きを1月9日から開始した。いずれも参加表明を1月19日まで受け付ける。技術提案書の提出期限は2月2日。年度内に委託先を特定し業務を締結する。
業務目安額は長柄ダム再開発が4200万円、五名ダム再開発が4000万円。参加資格は単体企業でいずれも県内に本店(本社)または営業所を有し、同種、類似業務の業務実績等を求めている。
ダム検証後の長柄ダム再開発、五名ダム再開発については16年7月に国土交通大臣から補助金継続の対応方針が示され、これまで全体計画の作成や各種調査を進めてきた。今後、概略設計の成果に加え、次年度以降に仮設計画や施工計画を別途検討しつつ、早期の実施設計の着手にまでこぎつけたい考えだ。
概略設計の設計期間はいずれも3月30日だが、議会で次年度への繰り越し措置が可決され次第、12月12日まで延期する。
長柄ダム再開発(綾川町東分)、五名ダム再開発(東かがわ市入野山)は共に、ダム建設に向け必要なダム容量など、既往調査の成果を基に、ダム本体の概略設計を実施。堤体の基本形状や各設備の型式、配置など基本的な概要を検討する他、概略設計図を作成し主要工種の概算数量の算定を行う。併せて実施設計に向けて今後の調査・設計計画の検討課題を整理。ダム全体の見地から妥当性と安全性を確認するなどの総合評価を行う。
ダム検証時の概要によると、長柄ダム再開発は既設ダムを嵩上げした重力式コンクリートダム(堤高42b、堤頂長約190b、総貯水容量約1020万d)。 五名ダム再開発は既設の五名ダムから約700b下流地点に、洪水調節、流水の正常な機能の維持、新規水道用水を目的とした新ダムを建設する。堤高約60b、堤頂長約250b、総貯水容量約650万dの重力式コンクリートダムを想定している。
提供:建通新聞社