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建通新聞社
2018/01/10

【大阪】なにわ筋線で5千万円を予算要求へ 大阪府

大阪の都心部を南北に通る鉄道新線「なにわ筋線」の建設計画で、整備主体となる第3セクターの関西高速鉄道は、2018年度に概略調査設計に着手する予定だ。これに向け、大阪府は18年度当初予算に同社への出資金として5050万円を要求している。
 なにわ筋線は、うめきた2期事業で建設中の新駅「北梅田駅」(仮称)〜JR難波駅付近までの約7`を地下トンネルで結ぶ計画。開通すれば、大阪駅から関西国際空港までの所要時間が大幅に短縮できる。19年度に詳細設計に着手する他、都市計画決定と工事施工認可取得を見込む。その後、20年度以降に工事着手し、31年度の開業を目指す。
 駅については、北梅田駅の他、中間駅として「中之島駅」「西本町駅」「南海新難波駅」(いずれも仮称)の計4駅を新設する。事業スキームは地下高速鉄道整備費補助による上下分離方式を想定。総事業費は概算で約3300億円を見込む。
 なにわ筋線の構想は30年ほど前に浮上。近年のインバウンドの高まりなどから、都心部と関空とのアクセス向上が急がれている。