東京都オリンピック・パラリンピック準備局は「大会関係者輸送関連施設基本設計」を中央コンサルタンツ(新宿区)に委託した。東京2020大会の輸送関連施設として、築地市場跡地を候補地にバスや乗用車の管理運営施設(デポ)を整備するため、これらの基本設計と、デポに接続する周辺都道3路線7カ所の平面交差点の詳細設計を年度内にまとめる。2018年度末にも工事に着手したい考えだ。
デポは豊洲市場移転後の築地市場跡地に整備する計画。約15fの敷地に、大会期間中に関係者を競技会場や宿泊施設などに輸送するためのバスや乗用車の駐車場を配置する他、ドライバーの食堂、チェックインカウンター、給油施設などを整備する。
今年10月の市場移転後、築地市場の解体や環状第2号線の暫定整備などの工事が一斉にスタートするため、多くの工事が同時に行われることを前提に、現場特性や交通状況などを踏まえた施工計画を立案する。
今回委託した業務のうちデポの基本設計では、駐車マスや車路、諸施設の配置に関する最適な案を固め、高低差処理のための構造物の設置など敷地内の造成設計をまとめる。大会期間中の性能・機能維持を念頭に、施工性や経済性を重視した舗装の施工内容も検討する。
また、道路の詳細設計として、周辺の都道3路線との平面交差点7カ所の形状や隅切り、停止線位置、横断歩道設置の必要性などを検討するとともに、路面表示の内容を固める。
19年3月ごろ工事に着手し、20年3月末までに完成させ大会に備える。
提供:建通新聞社