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建設経済新聞社
2018/01/09

【京都】30年度予算編成の主な事業 水道管更新・耐震に94億円

 京都市上下水道局はこのほど、30年度当初予算編成にあたり、主な事業の概要を公表した。
 水道事業をみると、新山科浄水場導水トンネルの更新は6億円。新山科浄水場に原水を運ぶ導水トンネルを新たに築造する。
 京(みやこ)の水道管おそうじプロジェクトは500万円。水道管内洗浄作業を計画的に実施するとともに、同プロジェクトへの従事を通じ若手職員への技術の継承を図る。
 老朽化した水道管の更新と耐震化は94億円。30年度以降は、これまでの配水管に加え、補助配水管(口径75o以下の配水管)も含めた配水管全体で更新及び耐震化を推進する。30年度の配水管更新率は1・3%を目指す(29年度は1・0%(見込))。
 連絡幹線配水管の布設は9億1100万円。災害による被害に備え、異なる浄水場からでも給水を行うことが可能となるよう、給水のバックアップ機能(通常とは別のルートで水道水を供給する機能)の強化を図る。
 鉛製給水管取替助成金制度は600万円。30年度は、制度対象範囲を敷地境界から水道メーターまでの間(一部道路含む)についても拡大するとともに、助成金額(工事費の半額)の上限を10万円から15万円に増額する。
 ミスト装置の普及促進は700万円。京都駅前バスのりば、四条通バス停、保育所(園)・幼稚園等へのミスト装置の設置を進めるほか、各局区等主催イベント会場等でのミスト装置一時貸出しも行う。
 京(みやこ)の水飲みスポットの設置は300万円。改築中の京都市役所新庁舎や京都市美術館等への水飲み場の設置を促進する。
 琵琶湖疏水通船事業は4400万円。30年春から本格運航を開始するほか、疏水沿線の近代化産業遺産等を活用した取り組みを進める。
 新規の明治150年関連事業は7700万円。琵琶湖疏水通船の本格運航に合わせ、琵琶湖疏水記念館に水道水でつくったコーヒー等を提供するカフェを期間限定でオープンする。また琵琶湖疏水記念館の開館30周年に合わせた館内の展示リニューアル等を実施する。
 下水道事業をみると、老朽化した下水道管の更新と耐震化は26億6100万円。更生工法や布設替えにより、老朽化した下水道管の計画的な更新と重要な下水道管の耐震化を進める。
 合流式下水道の改善は9億8200万円。30年度は津知橋幹線等の整備を進める。
 災害用マンホールトイレの整備は2億3000万円。避難所となる小中学校等(計17ヵ所)に災害用マンホールトイレ(地下部分)を整備する。
 浸水対策の推進は36億6000万円。30年度は、新川6号幹線、花見小路幹線、松ケ崎調整池の供用を開始するとともに、山科川13−1号幹線、伏見第3導水きょの整備を継続する。また伏見大手筋地域における雨水管の整備や雨水ますの増設等を実施する。
 新規の下水道の水処理技術の調査研究は1300万円。処理水質の向上や、省エネルギー化を推進するため、ICTをはじめとした新技術を活用した更なる効率的・効果的な水処理技術に関する調査研究を行う。
 下水汚泥固形燃料化施設の整備は5億円。鳥羽水環境保全センター内に固形燃料化施設を整備する。
 新規の技術継承に向けた体験型研修施設の整備は7600万円。太秦庁舎内に整備した水道技術研修施設に引き続き、鳥羽水環境保全センター内に下水道事業に係る体験型研修施設を整備する。